
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』
#2007年9月1日公開
観ました。
EVANGELIONでした。
完璧に。
きっと、庵野秀明監督が見せたかった本来のEVANGELIONに
近い姿なのだと思います。
そして、今の子供たちに見てほしい形に仕上げているのだと
思いました。
今から10年前、パソコンもまだ持っていなかった1997年3月。
私達は劇場版『DEATH&REBIRTH シト新生』の公開前日から
映画館の前に並びました。
今回は公開3日前にはインターネットでチケット予約を済ませていました。
座席の取り方だけでも、この10年という時代の流れを感じます。
当時、徹夜で並んだ戦友と今回、10年振りに映画を観に行きました。
観終わった後、EVAについて語り会える友人に出会えて本当によかったと
心から思いました。ありがとう。これからもよろしく。
今回の新劇場版は声優さんも当時と同じメンバーが揃っているんです。
ところどころ、涙が出そうになるのをこらえていました。
EVA初号機(林原めぐみ)の雄叫びにふるえ、
委員長(洞木ヒカリ)には我慢できず涙が出ました。
#委員長を演じる岩男潤子さんのファンだったものですから.
EVANGELIONは私に多くのことを教えてくれました。
なんといっても、編集の喜びです。
劇場版『シト新生』公開前の興奮状態の中、映画予告編やTVシリーズの
映像をミックスして劇場版の主題歌、高橋洋子「魂のルフラン」の
ビデオクリップを勝手に作りました。家にあるS-VHSの2台を使って。
映像の画面切り替えと音楽のタイミングが合わさった時の感動、
出来上がった時の達成感が、その後に続く編集魂に火をつけました。
作ったものを勝手に友達に送る習慣が生まれたのもこの時期で、
その勢いは今のドラマ日記に続くことになりました。
また、話の「構成」という概念もEVAから学びました。
ひとつの話を幾つかのエピソードに分けて、ミックスさせるという
表現方法。全てを語たるのではなく、1エピソードをあえて抜くことで、
想像させる。ゆだねる。そうすることで作品の意味を膨らませ、
見ている人それぞれのEVANGELIONができあがっていくという考え方。
その他にも、映像と音楽は1対1だという関係性にもあらためて
気づかれたりと、EVAからは多くのことを学びました。
そして2007年9月1日。
あらためて、思い知らされました。
EVANGELIONの次回作がこんなにも待ち遠しいということを。
最後に一言。
おかえりなさい。
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