2003年12月14日

別冊「aada」クリスマス特大号

今回で日記がちょうど150回目だったので、
ドラマ日記はお休みして、
以前お話しした掲示板「ああだこうだ言う」発の
オリジナルストーリーの続編をお送りします。

どんな話だったか忘れたあなたと私のために
前回の日記(11/29)を見て頂いた後、お楽しみください。


“別冊「aada」”

 クリスマス前夜。
 街はずれにある高台の公園にサンタクロースの格好をした
 ふたりは、肩を並べ寄りそっていた。
 目の前に広がる街の灯り。今夜は特にまぶしい。
 見上げれば少しづつ見えてくる星空。
 クリスマスの夜景がふたりの心をやさしく包んでいった。

“ Christmas special ”

三男
「そのヒゲ似合ってるよ」
樹里
「もう、バレないようにモミアゲからマユゲから全部付けたんだから」
「それ、付け過ぎじゃない?」
「これぐらい付けないとバレると思って」
「これぐらい付けてたからバレたんだよ」
「うそ! バレてたの」
「うん、バレてたの」
「そうなんだ。…サチコにも?」
「うん。だってサチコさんが、あれあれって俺に教えてくれたんだよ」
「そうだったの。サチコが」
「感謝しなきゃね。この場所でこうして夜景が見られるのも彼女のおかげだし」
「うん。なんか勘違いしてた私。ごめんなさい」
「おぉ、それはこっちだよ。勝手にダンディズムに入っちゃって」
「どうせ目的は 付けヒゲでしょ」
「それはまぁそうです」
「もう、あとはそれしか考えらんないもん。私とヒゲとどっちが大事なの」
「俺は… 付けヒゲをしている今の樹里が好き」
「なによ、それ。ぜんぜん笑えないじゃない」
「笑うともっと好き」

「前、俺が樹里にヒゲ付けた時、怒ってたよね」
「ああ、うん。もうふっきった」
「ふっきったの? 何を」
「いいの。もう過去のことは。いなくなった人のことはいいの」
「いなくなった人か。その人はヒゲを付けてたの?」
「付けてたし、作ってた。ヒゲ」
「ヒゲ職人か。あこがれるなぁ」
「三男って、やっぱり変わってる」
「そうかな。男はみんなヒゲにあこがれると思うけどな」
「そうなの?」
「そうだよ。大人になったら立派なヒゲをつけるんだって
 みんなガンバッてるんだから」
「男の子って、みんなそうなの? からかってない?」
「そうだよ。大人の階段だよ」
「そうなんだ。そう思ってる人って、お父さんだけじゃなかったんだ」
「お父さんだったの? さっきのヒゲ職人の人って」
「うん。大好きだった」
「大好きだったか…。 じゃあ俺も大好き」
「なんでよ」
「樹里の好きな人は俺も大好き」
「そうなの?」
「そうなの」
「そうなんだ… 」

「あの辺にいるのかな、樹里のお父さん」
「どこよ」
「あのヒゲ座の一等星」
「勝手に名前つけないでよ」
「じゃあ俺が名付け親だ」
「勝手に人の親の名付け親になんないでよ」
「いいじゃん。これからはオジーちゃんと呼ぶように」
「強引に身内になんないでよね。もう」
「身内かぁ。いいね身内」
「勝手にひたらないでよ」
「俺、身内がいないからさ」
「…ごめん」

「オヤジのこと、おぼろげだけど憶えてるんだ。
 どんな顔してるとか、どんな背格好だったとかは ぼやけてるんだけど、
 顔が近づいてきた時のオヤジのヒゲの記憶だけはハッキリあるんだ」
「三男にとって、ヒゲはお父さんの記憶なんだ」
「うん。…まぁヒゲ好きになったキッカケってやつかな」
「私もヒゲを見ると、いなくなったお父さんのこと思い出しちゃって、
 ちょっと辛くってね」
「そうだったんだ。樹里ごめんね。この前は無理やり付けようとして」
「ううん。なんかもう大丈夫。これからうまくやっていけそう、ヒゲと」
「そう」
「うん、だんだん好きになっていけると思う、ヒゲ」
「そっか。俺はずっと前から好きだったよ、ヒゲ」
「好きになってもいいかな。…ヒゲ」
「もちろん。ヒゲばんざいだ」
「…うん、ヒゲばんざいだね」
「よし! じゃ立って。ヒゲ座に向かって」
「こんな感じかな?」
「よし、じゃあバンザーイ!!」
「バンザーイ」
「もっともっと。バンザーイバンザーイ」
バンザーイ
バンザーイ



「樹里、寒くない?」
「うん、このクリスマスの格好。けっこうあったかいよ」
「そうだね。あったかいね」
「それに… 」
「それに?」
「三男の隣でこうやって座ってるだけで、あったかいよ」
「そうなの?」
「うん。ポカポカ」
「ポカポカか。ポカポカ」
「そうポカポカの、ホワホワ」
「ポカポカのホワホワか。なんか肉まんみたいだね」
「ぶー、なにそれ。私が肉まんみたいじゃないよー」
「じゃあ、ピザまん」
「ピザまんも肉まんも好きだけど。そういうんじゃなくてさぁ」
「じゃあ、おでんは。ガンモとか、ガンモとか」
「ガンモもいやだ。シラタキもいやっ」
「じゃあ…」
「じゃあ?」
「山降りて、コンビニいこっか」
「うん」


 
 別冊「aada」クリスマス特大号
 thanks カッペちゃん
 
 
  メリークリスマスまであと10日

posted by ozy- at 23:23| Comment(1) | TrackBack(0) | ああだこうだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カッペちゃん1さん
#12月15日0時39分

「・・・・・・。」(涙)

こんな“ヒゲ world”な展開になるとは・・・

いろいろいろいろいろ・・・ あるんですけど、
今日のところは、12月号と特大号を take out して帰ります。
んで、落ち着いてから、また来ます!(笑)

写真に、ヒゲ座の一等星は写っているのかなぁ・・・

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“( ^^)ノ(* ^^)ノこんにちわぁ♪”
カッペちゃん1さん
#12月15日14時49分

今回は、“ヒゲばんざい”つって、あったかいラストだったので良かったです・・・♪
12月号の時は、“ポケットに一杯の付けモミアゲ”に、うなされてたので・・・(笑)

ジュリーのお父さん、ヒゲ職人・・・ 作っていたとは・・・
とっても魅力ある職種です。
いろんな付けヒゲが、思い浮かんで困ってます・・・
最後は、いか長さんのヒゲが理想なのか・・・ とか思ったり・・・。
そしたら、
キティーちゃんのヒゲのozyさんは、まだまだなんじゃぁ・・・ と思ったり・・・。
つぅか、
キティーちゃんのんとかは、職人技のヒゲなのかなぁ・・・? とも思ったり・・・。

ヒゲの奥深さに、感銘を受けた作品でした・・・。
ヒゲに対する見方が変わりました。

あったかいクリスマスを迎えるために、ozyさんは、準備万端ですか?
私は、あと、マユゲを押さえなくては・・・ 
モミアゲと兼用のんで良いのかなぁ・・・

とか悩む前に、
こんな感想を述べてて良いのか・・・ (ーωー;)

最後に、
ジュリーのお父さんは、いなくなっちゃたの???

また、
来年も、楽しみにしています! (〃⌒ー⌒〃)ノ~thanks☆


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“カッペちゃん、こんにちわぁ♪”

別冊「aada」をアップしてから気持ちが落ち着くまでに
日記二つを要しました。

感想、ありがとうございます。
このふたりの設定を妄想しだしたらキリがないですし、
設定を言えば言うほど話がどんどん膨らんでしまうので、
今回は削ぎ落として削ぎ落として、こんなんなっちゃいました。

モミアゲ用と兼用でオッケーですよ。
私も顔じゅうにモミアゲをつけて、
「どっちが頭でしょうか」
クイズで遊んでおります。

ジュリーのお父さんは、
ってまた続きが書きたくなるのでナイショです。

「ヒゲ座の一等星」
カッペちゃんに言われて
この響きのおもしろさを再確認できました。
素敵な人にめぐりあえたなぁと、
あらためて思います。


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“▽・ェ・▽ノ””コンバンワン♪”
カッペちゃん1さん
#12月18日0時37分

こ・ここは・・・ 私が喜んでも良いとこなのか・・・
ozyさんの“素敵基準”に、ちょっと疑問(?)があったりもするけど・・・(笑)
でも、
素直に、ふっつーーーーーに、テレています。 (〃⌒ー⌒〃)ゞ イインカナ・・・

「どっちが頭でしょうか」クイズ・・・ ぜひ、やってみたかったんですが、
どう見ても、髪の毛のが長くて、バレバレでクイズになりそうにありません。(泣)
髪型を変えるか、モミアゲを特注するか・・・  ちょっと考えています。

ozyさんのことは、『元カレ』の50年後予想(?)を読んだ時から、注目していました。
これからも、見つめ続けていこうと思っております。 [壁]ω ̄) ジーーー・・・(ストーカー!?)

改めて『元カレ』日記を読ませてもらったら、妙に面白かったです!(笑)


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“大丈夫です。世界標準です”

カッペちゃん、コンバンワン♪
『元カレ』の続編を考えてみよう、という日記でしたね。
相変わらず、妄想トークの時はイキイキしてます。

#8/31「 元カレパート1とパート2のあいだで」
http://ourdorama.seesaa.net/article/2943153.html

そういえば、はじめての部活トークも
『元カレ』でした。懐かしいなぁ、メガネ部。

#7/20「こちらメガネ部応答せよ」
http://ourdorama.seesaa.net/article/2943115.html

自分の日記を読みかえすことって、ほとんどしないのですが、
今回この辺の日記をちらっと読んでみました。
夏に見ていたドラマの話を読んでいるからだと思うのですが、
日記らしく今年過ごした夏のことを思い出すんですね。
ちゃんと日記日記してました。ひと安心です。
Posted by ozy- at 2003年12月18日 00:00
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