2007年03月19日

灯 -ともしび-

こんなにも“家族”をテーマに扱ったドラマが同時多発的に


放送されたことは今までなかったと思う。それとも、今の私の視点が


どんな作品を見ても家族のドラマに映っているだけなのか。





私は親子モノに弱い。4年前から言い続けてきた。


シンプルで、わかりやすい関係。それが親子。


まっすぐで、いつまでも変わらず、優しく、見守る愛情。





東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 最終章





私は夜景に弱い。


夜の東京タワーの空撮が映し出された。


たまらなく美しく、涙が出そうになる。


まわる東京タワー。そのまわりを取り囲む


幾千の街の明かり。


そのひとつひとつは、人が灯した光。


残業に勤しむオフィスからの光。


誕生日を祝うレストランの光。


24時間営業のチェーン店の裏で、星を見上げて吸っている煙草の光。


病院からこぼれてくる光。





生活の営みの中で灯る東京の明かり。


少し高いところから見下ろせば、こんなにも美しい夜景になる。


その真ん中で力強く灯り続ける。


少し離れた場所からも見ることのできる東京タワー。





その日一日の出来事を思いながら暗い坂道を上り、


振り返った時に少しだけ見えた東京タワーはとても綺麗だった。


今この時間に、同じ明かりを見ている人は何人いるんだろうとか。


こんなにも悲しい思いをしながら見つめている人が


他にもいるのだろうかとか。中には大切な誰かと寄り添いながら


うっとりと見つめる恋人達もいるんだろうなとか。


明日のことを考えるとワクワクしてなかなか眠れない子供が


ほおづえを付きながら、ぼおっと眺めているかもしれないとか。


いろんな思いを乗せながら、東京タワーは立っている。


赤く温かな光に包まれて、今この瞬間も東京の真ん中にいる。


ただ静かに、優しく、見守ってくれている。








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