2007年02月18日

ならず者

万俵鉄平(木村拓哉)


「諦めない」





華麗なる一族』 第六回 「万俵家の崩壊」





1993年。


ドラマ『ひとつ屋根の下』が放送されていた頃、


私は高校1年でした。


放送部に入部し、洋楽というものに初めて触れ、


そこで出会った一曲が、イーグルス「デスペラード」でした。





歌詞カードの英文の上にカタカナで読みを書き、


何度も繰り返し歌うことで、歌詞を見なくても


歌えるようになりました。








当時は、ZARDやWANDS、TBOLANなどビーイング系の全盛期。


放課後はカラオケにもよく行きました。


「負けないで」やclass「夏の日の1993」が流れるBOXの中、


歌本の後ろの方にあるウェディング特集やクリスマス特集に


まぎれた洋楽コーナーを開き、“イーグルス”を探していました。


B'z「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」で


会場総立ちで盛り上がった後、突然流れてくる


The Eagles「DESPERADO」のイントロ。


マイクを握り、歌うステージに向かう私は緊張の頂点です。





♪デースペラード





カラオケBOXにいるほぼ全員が歌本を開いていました。


確かに今週のカウントダウンTVにこの曲はランクインしていません。


今月号の「WHAT's IN?」のアーティスト検索目次を見ても


“イ”行にイーグルスの名前は載ってはいません。





歌いながら何度涙ぐんだことでしょう。


それでも、私は歌い続けました。


14年間、聴き続けていきました。そして、2007年1月。





『華麗なる一族』第三回(1.28)


その一瞬はやってきたのです。


エンディングで流れる重い白黒の世界から、


提供のバックで光り輝くあの太陽のように、


音を立てて何かが昇っていくようでした。





万俵鉄平の「諦めない」という言葉を受けとめる男が


ここにもひとりいるということです。