2007年02月09日

拝啓、miz様

テレビブログ編集部の方に


昨晩の『拝啓、父上様』日記(2.9)を紹介して頂きました。


2007/02/09


パリス神楽坂


「拝啓、父上様」第五話の感想エントリ。


セリフに乗っけた短めの感想やツッコミがおもしろい!


締めの一言も笑えます。実は今回見逃したのだけど、


楽しく読めました。


From 僕らのドラマ





投稿者 miz : 2007年02月09日 11:15



基本的にドラマを見た人だけにひっそりとお届けしている


日記なのですが、mizさんのように見逃してしまった方も


見ているんですね。楽しんで頂けたようで、嬉しいです。





こういう短めのコメントがちょこちょこ入っているような日記は


たいてい思いついたことをそのまま書いてるだけなので、頭は


何も使ってない状態なんですよね。書き終わった時は


とてもリフレッシュしてます。申し訳ありません。





いつものオロナミンCがありませんでしたが、


ヤクルトで乾杯しました。


mizさんはじめテレビブログ編集部の皆様、


ありがとうございました。



posted by ozy- at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ああだこうだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Paris神楽坂

小宮竜次(梅宮辰夫)


「失礼します」


コタツにみかんでチンパン・ニュース・チャンネル


見ていらっしゃいました。





シャク半(松重豊)


「…わかるな」


…何となく。





拝啓、父上様』 第五話





ピアノの旋律、キター。





唐沢ナオミ(黒木メイサ)


「まだ来る? ついて来る?」


いけー、恋の逃避行。愛の流刑地。





田原一平(二宮和也)


「あなたドコの人?」


よく聞いた。





ナオミ


(フランス語会話練習中)


字幕キター。軽快なBGMもあいまって、


恋愛シミュレーションゲームのデートシーン


みたいになってます。





さて、主人公の選んだ選択肢は。


一平


「実言うと俺最近、フランス料理に興味があってな」





ありますね。言ってる自分がビックリすることって。





ナオミ


(私は和食の方が好き)


好感度ダウン。





一平


「その、日本料理にフレンチの手法を取り入れられたらなって」


苦しい展開です。





一平


「まぁ一度はパリに」


ゲームオーバー目前?





一平


「あ、この作家のこと、前から俺、アレなんだけどさ」


そうそう、アレなんだよ。








ナオミ


(今度お店に遊びに来て!)


絶好調のBGMです。





一平


“フランス料理の勉強をするためにパリに行く道もあったわけで”


本気? なの、一平ちゃん。





一平


“パリの街を二人で手をつないで歩き、…”





「隊長! 突入しました」


「今週の妄想はデカそうだぞ」





一平


“別々に住むのはもったいないから、一緒に住まない?


 なんて彼女は言うわけで、…”





「隊長、もう手に負えません」


「まだまだー。砲撃用意」





一平


“バス。…パリって、ロンドンか”





「隊長、私なんだか可哀想になってきました」


「ぜんたーい、撤収」





ナオミ


(メルシー・ボクゥ…)





「た、隊長! 喫茶店でパリのガイドブックを開いての奇襲攻撃であります」


「ひるむな、いけー」


「たた、隊長! 凱旋門の写真の前で、ヤツがチューをせがんできてます」


「くっ…、ここまでか」





一平


“…!”





「隊長ー」


「坂下エリ(福田沙紀)様に栄光あれ!」








竜次


「辞めてどうする」





拝啓、父上様。パリに行きたいとは口が裂けても言えません。






2007年02月07日

別冊「aada」1998-2007

2月ですね。
別冊「aada」の季節です。

先日、懐かしいモノを見つけました。
10年くらい前に書いた短いお話です。
どうしましょう。と思いましたが、
内容が高校受験の話なんですね。
今、2月ですし。
じゃあ出すんべという結論になりました。

実は、今回のは私が初めて書いたお話なんです。
時は1998年、パソコンを初めて買った年です。
当時21才。大学3年、学生ですよ。

同じように学生の時作ったラジオドラマを文章化した
nostalgy」というモノもありましたが、あれは
大学卒業記念作品(2000年3月)だったので、
その1年以上前に作ったお話です。


今回も期間限定ページを作りました。
そちらに、全4話分を1ヶ月かけて
ちょっとづつ載せていこうと思っています。
アドレスはこちらです。

http://kokuhakumae.seesaa.net/

告白前
作:21才のozy
編:29才のozy


20代最後の別冊「aada」
3月まで期間限定のお届けです。

#2007年3月で限定ページは終了しました.
#あらためてこちらで再掲載していきます.


『告白前』

 左手にはアンダーラインで真っ赤に染まった日本史年表。右手には透き通るモスグリーンの下敷き。両手は埋まっていた。
 章夫(アキオ)の無実は明らかだった。

 二月十九日(土曜日) 朝日が眩しい高校受験当日

 車内の吊り革を必死に握りしめる渚と春菜。緊張をごまかそうと、二人は昨夜のTVドラマの話で盛り上がる事に必死になっていた。しかし、ドラマの内容はちっとも残っていない。彼女達の隣で側耳を立てていたOL風の女性のイライラは募る。

“本日も江ノ島電鉄をご利用いただき真にありがとうございます。藤沢発、鎌倉行き。次はくげぬま、鵠沼でございます”

 ヘッドホンを被ったサーファー風の男は大音量でサザンオールスターズを聞いていた。曲は『チャコの海岸物語』。しかも一曲エンドレスリピートである。同じ車両に乗り合わせている全員が、桑田佳祐による渾身の歌い出し、「♪抱きしめたい〜」を何度も何度も耳する。半径5m以内となれば、さざ波のSEで始まるイントロ部分までくっきりリアルだ。
 密集した住宅地を抜けると、車窓は海でいっぱいになった。乗り慣れない乗客達はいっせいに息を呑む。広がる海と空の境界線を見つめる、サーファーの潤んだ瞳。彼をそっとしてあげることが、隣人に出来る精一杯の優しさだった。海岸線を走る車内は、桑田佳祐の悩ましい歌声で甘く包まれていた。

 音が溢れる江ノ電に、渚と春菜の会話を心地良く聞いている中年風の男がいた。黒いトレンチコートに身を包むその男は、縦長に折り曲げた新聞紙を顔の前に構え、目は妙に薄目だ。車窓に浮かぶ江ノ島が徐々にしぼんでゆく。降車・乗車を繰り返す中、中年男は二人の女子生徒の背後へとじりじり近づいて来ていた。男の動きがピタッと止った。どうやら定位置に収まったようだ。縦長の新聞が静かに広がってゆく。

 章夫の目も、ギラギラ光っていた。

 どう見ても怪しい。僕は右隣にいる中年男に全神経をぶつけていた。今、この地球上で彼の行動を最も注目しているひとりかもしれない。左手に持っていた日本史年表に顔を向けてはいるが、僕の頭の先から足のつま先まで、中年男のことでタプタプだ。日本史の年号が、ミミズのようにうにゃうにゃ動いている。
 …後で考えてみると、この時の挙動不審な様子。確かに、怪しかったかもしれない。
 車内に流れていたBGM、サザンオールスターズの『チャコの海岸物語』が静かにエンディングを迎えていた。

“♪浜辺の天使を見つけ〜たのさぁー”

 中年男の目が変わった。来る。その瞬間、目の前にいる女の子に向かって南南東の方角へスッと手が伸びた。ビクっとする女の子。思わず周りを見渡す僕。彼女の横にいた同じ制服を着た女の子は、この行為にいっさい気付いてない。そういえば、この事件の前から彼女達の会話が既に無かった。…そうか、犯人はこのタイミングを待っていたんだ。
OL風は車内の広告をぼーっと見上げている。サーファー風は『チャコ』のイントロに心奪われていた。この犯罪を知る者は、もはや中年男と被害者の女の子、そして自分だけである事に気付く。
桑田佳祐は何事も無かったように、数十回目の歌い出しを始めていた。

“♪抱きしめたい〜”
 そうそうそう。鎌倉幕府。鎌倉幕府だよ。えーっと。良い国作ろう鎌倉幕府。良い国だろ。ヨイクニ。四一九二年。まてよ。家庭教師はヨイフクロウ。違う違う違う。
 やみ雲に、ただ混乱していた。


“次は南鎌倉高校前。南鎌倉高校前でございます”
 電車はゆっくり速度を落としてゆく。

 扉が開くスピードよりも速く、彼女はホームへと飛び降りた。くるりと振り返るなり、いきなりにらみ付けられる。ぼ、僕?
「ねエ!ちょっとアンタ!」
 …えーっと。やっぱり僕のことだよね、それ。
「聞いてんの?そこの『たのしい日本史年表・第四版』のアンタだよ!」
 あ、これのこと。今、捨てます捨てます。誰だ。こんなもの持たせたのは。
 彼女の友達もビックリした様子で、こちらを見ている。ちょっと待った。落ち着いて。落ち着こうみんな。
緊張した顔つきの学生達が大量にホームへ降りてくる中、二人の女の子から見つめられている。このシチュエーション。一見、うらやましいようにも思えるが。思えるか? あきらかに好意の目ではない彼女達。ひとりは殺気、もうひとりは驚異だ。
“プシュー”
 電車の扉が閉まる。無言のまま、この場を立ち去ってゆく江ノ電。諸行無常の響きあり。中年男を乗せて、今はもう遠い北北東の彼方である。
 鎌倉の山々。今日も綺麗だなぁ。

「アンタでしょ」
「ち、ちがうよ。僕じゃないよ」
 にらみ付ける顔が、一瞬嫌らしい笑顔に変わる。
「あらっ?どうして何も言ってないのにわかったのかしら」
 自分でも額から汗が吹き出てくるのがわかった。
「そ、それは…。いや、それは、僕じゃなくって、僕の横にいたおじさんが…」
 彼女は何かを確信したような笑みを浮かべている。この世の中に悪魔が存在しているのなら、たぶんこんな顔をしているのだろう。
助けを求めるように、僕は彼女の友達に目をあずけていた。まるで公園に捨てられていた子犬を見ているような、潤んだ瞳。おまけに彼女の家はペット禁止だ。そんな目をしている。
 はっと思いついたようにその友達は叫んだ。
「…渚!行こ。もうこんな時間」
「運が良かったわね、アンタ。今日は私達、急いでるの。でもね。次、会った時はアンタ」
 制服の袖を掴まれた悪魔は、そのまま駅の階段へと消えてゆく。左手に持っていた『たのしい日本史年表・第四版』は物凄い勢いで丸まっていた。

 あのおじさんの行為に気付いていながら、そのまま見過ごしていた自分。同罪だ。同罪。あの女の子の言う通り。僕も痴漢行為をしてしまったようなものだ。あぁ、僕はなんてことをしたんだ。どうしよう。謝らないと。ちょんと話さないと。ちゃんと。
 …ん? あ、あれ? 僕。今日、受験。


 学校へと続く長い登り坂を走りながら、春菜は彼のことが少し引っ掛かっていた。

 あのひとじゃないと思うけど…。



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ラベル:告白前
posted by ozy- at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ああだこうだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする