あれ。私、脚本書きましたっけ。
というほど理想の青春ドラマでした。
それではどんな内容だったのか、ベタドラマ風にお送りします。
『
一生忘れない物語』 episode2 「
Million Films」
先生
「じゃ次のページ。例文を読んで訳してみろ、あおい」
川島あおい(成海璃子)
「はい」
先生
「…あおいはあおいでも、青井優介(栩原楽人)の方だ」
#クラスメイトに同じ名前の異性がいる.
あおいの友達
「そういえばさ。授業中、青井のこと見てたでしょ。
いっそ付き合っちゃえば」
あおい
「…ただの幼なじみだって。
同じ名前のせいで、よくからかわれたんだよ。
結婚したら、青井あおいだーって」
#もちろん幼なじみである.
優介
「あー、泳ぎてぇ」
あおい
「川で泳げばいいじゃん」
「川で泳ぐバカいねぇよ」
「昔はよく泳いでたじゃん」
「小学校の頃の話だろ」
#学校の外では結構仲が良い.
優介
「オマエさ。誕生日に何もらうと嬉しい?」
あおい
「え!? …」
#家に帰って,7月20日“あおいの誕生日欲しい物リスト”を作っている.
優介からの電話
「オマエ。今度の日曜、ヒマ?
あおい
「え…」
「一緒に買い物付き合ってくれない?」
「…しょうがないなぁ」
#飛び上がって喜びたい気持ちは,電話を切った後にとっておく.
あおいのノート。
“7月17日 優介君とお買い物計画表!!”
09:00 起床
11:30 早めに昼食を取り、家をでる
12:00 バス停で優介君と待ち合わせ(ハート)
13:00 甲府駅着 商店街で雑貨屋巡り
新しくできたお店は要チェック
15:30 ノドが乾く頃なのでおしゃれなカフェでお茶
これってもしかして デート(ハート)
17:00 買い物終り,甲府駅へ
18:30 帰宅
こんな感じになるといいな
#ノートの中では“優介君”がキホン.
あおい
「よかったね。カワイイのが見つかって」
優介
「…それって、ウマイ? ちょっとちょうだい」
「じゃあ、そっちも」
「ダァメだよ」
「いただきまーす。うん、おいしい」
#もしかしなくてもデートである.
あおいのノート。
“7月20日 今日は16才の誕生日!!”
「優介君からどのタイミングでプレゼントをもらうか」
“登校後”
・朝の誰もいない教室でプレゼントをもらう!!
教室にはクラス委員の野島さんがいる可能性は大
…もらえないかも
・机のなかにそっとプレゼントが入ってる!
それか 教室に残って欲しいという手紙が入ってる
“昼休み”
・定番な体育館のうらに呼び出されプレゼントをもらう!
・同じく定番な屋上に呼び出されてプレゼントをもらう!!
(注)呼び出されるのは放課後かも
“放課後…”
・誰もいない教室でプレゼントをもらう!!
・屋上でプレゼントをもらう!!
↓
そのあと…
もしかして告白?!
#ノートの前で微笑んじゃう.
あおい
「昼休み、終わっちゃうよ。…放課後かな」
#本の束を前に抱えて廊下を走る.そしてばらまく.
理科室にいる優介を見かける
「中野先輩(小松彩夏)、今日 誕生日っすよね。…これ」
#静かに廊下を去っていく.
回想シーン.
あおい
「これがいい。これにしなよ」
優介
「そう思う?」
「私だったら、絶対これがほしいな」
優介
「どうしたんだよ。…なんかあった?」
#あおいの異変に気がつくのも優介.
あおい
「ついてこないで。ついてこないでよ」
優介
「オレもこっち行くの」
#ほおっておけないのも優介.
優介
「…帰ろう。な」
#一面に広がるひまわり畑.
#ゴミ箱を抱えて一緒にゴミ捨て当番.
中野先輩
「青井、ゴミ捨て行くならついでにこれも捨てといてよ」
#清々しいほど性格が悪い.
あおい
「好きでもないのに、どうして受けとったんですか。
…優介のこと傷つけて、何が楽しいんですか」
#ゴミ箱をゴミみたいな人に投げつける.
あおい
「いこっ」
#そして走る.青春ドラマは“走る”だ.
あおい
「気持ちいいねぇ」
優介
「うん」
#たどり着く場所はたいがい海か川.
優介
「オマエさ。なんであんなに怒ったの?」
#多くの幼なじみは鈍感である.
優介
「今度さ。また二人でどっか行こうよ。…イヤ?」
あおい
「イヤ、…じゃないよ」
#もうひとりの幼なじみはあまのじゃくである.
優介
「やっと笑った」
#そして,笑った顔が一番かわいい.