2006年06月11日

はじまりはいつも雨

#映画を観た直前と直後に書いたメモ帳をそのまま写しています.





梅雨入りしたそうだ。なるほど。雨が降っている。


しかし私は自転車を走らせ、こうして映画館前のイスで書いている。


風邪が治りかけているというのに。


雨が激しくなってきた。


頭上にはパラソル、目の前には木製のテーブル、周りを四つの


イスが囲んでいる。そんなパラソル席が四つ。ちょっとした


オープンカフェだ。そこでメモをとっている男が一人。


誰も近づかない。オープンなのに雰囲気は完全にクローズだ。





なぜだろう。私がこのカフェのマスターになった気分になってきた。


お客さん、来ないかな。開店したばかりのマスターだ。


ヒゲもはやした。お客は来ない。


そうか。この喫茶店には名前がない。


名前がなければ、待ち合わせ場所にもなりえない。


そうだな。ここはやはり「喫茶マルセイユ」


純情きらり』そのまんまだ。


結び文で待ち合わせ。


“十時に喫茶マルセイユで 達彦(福士誠治)”


しまった、このカフェにはピアノがなかった。


ではこんな名前はどうだろう。


「純喫茶ジャンバルジャン」


吾輩だ。吾輩(斉藤由貴)がバイトでメイドをやってそうだ。


#『吾輩は主婦である


しまった。店内で踊ろうとしても、ここはオープンカフェ。


今日は雨だ。雨天中止のジャンバルジャン。


いまいちだ。オープンカフェは難しい。


咳が出てきた。悲しい一句を思い出した。


「咳をしてもひとり」


そろそろ時間か。また会おう。このオープンカフェで。








初恋~三億円事件の犯人は女子高生だった~


初恋








雨はまだ少し降っていた。


俺は再びこのイスで書いている。


今日からこの店はカフェ「B」だ。


どうだ。誰もいやしない。


このアンニュイな表情のせいだろうか。


頭が完全に七三分けだ。





台無しだ。雰囲気、台無しだ。


まだ映画の世界にひたっていたいのに。


ここはカフェ「B」だ。


煙草か? 吸ったこともない。吸っていないが咳こんでいる。


もしかしたら、俺は風邪を引き始めているのか。


くだらねぇ。雨がどうした。風邪がどうした。


俺にはカフェ「B」がある。「B」の仲間がいる。


今はイスしかないが、あいつらはきっと


元気にしてるさ。


こうして「B」に来れば、お前達に会える。


そんな気がしてならねぇ。


今は誰もいないかもしれない。


外から見れば、一人でメモってる危ないヤツかもしれねぇ。


だが、俺は待っているんだ。あいつらを。あいつを。





スズメが隣のイスにとまってらぁ。


ありがとよ。お前も風邪には気をつけな。


兄弟を、大事にするんだぞ。





末っ子LOVE

有森笛子(寺島しのぶ)


「ああいうのは私、大嫌いなんです」


冬吾さん(西島秀俊)にとって、絵は自分と同じ、


もしくはそれ以上の存在なのかもしれませんね。


絵をほめてもらえば自分のように嬉しいし、


逆もまたしかり。





松井達彦(福士誠治)


「どうでもいい。母さんの好きにしてくれ」


かねさん(戸田恵子)、プラス思考やね。


拓司さん(村田雄浩)が亡くなった後なのに。


今のかねさんにとって、達彦だけが支えになってるんだね。





有森勇太郎(松澤傑)


「静かにしろよ。勉強にならんじゃんか」


勇太郎は、常にランニングですね。


TVQ(九州)で『裸の大将放浪記』の再放送('05.11.16)がなくなった今、


テレビでランニング姿を毎朝見られるのはこの作品だけ。





純情きらり』第10週 「夏の日の別れ」





若林聡美(佐々木維子)


「達彦さん、行きましょ」


ピンと来たんでしょうね。ビビッと。


“この女を今近づけたらイカン”


桜子(宮崎あおい)の潤んだ瞳を見て、


一瞬で察したのでしょう。





冬吾&桜子


♪おっちょこちょいのーちょい


好きな人が自分以外の人と楽しそうにしている姿って、


ショックなんだわ。自分にないものを持っている相手なら


なおさらね。





勇太郎


「ねぇ、下宿人って家賃払う人のことだら。この人は


 ただの居候…」


するどいわ。


さすが、勇太郎。相変わらずの冷静な視点。


末っ子長男アイだね。





勇太郎


「そん時はおみやげ忘れんなよ」


もちろん、末っ子長男ならではのちょっぴりネジれた


愛情表現。トルネードラブですね。


もしくはおみやげ好き。





桜子


「達彦さんの分も頑張ってくる」


桜子らしい答えでしたね。


おかげで見ているこちらはせつなさで胸いっぱいでした。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。