2005年11月09日

初マイル

死に近づくっていうのかな。


急に身近に感じる。


「死ぬかも」って思う。


航空会社の人には申し訳ないですが、


やっぱりよぎるんです。飛行機未熟者ですから。





#羽田空港より出発直前の機内でメモしたものをそのまま載せてお送りします.





何かやりのこしたことはないかなとか、


言い忘れたことはないかなとか、


愛の告白したかったとか、


今これを書いてるメモ帳がそのまま遺書になるかもしれないなとか、


ふと思う。おぉ、動き出した。


ゆっくり、音が大きくなる。死に近づく音。


まわりのご夫人方がガヤガヤ笑ってる。


ほほえましいなぁ。


遠くの方に東京の夜景がチラッと見えた。


むお、カソクしてく。突然くるんだね。


うあ〜う〜かけねー。もってかれる。


字が字が。


ななめ、東京がななめ、夜景がななめだよ。


うぁーキレイ。もう、まだななめだけどキレイだよ。


ご夫人方も息をのむ。静かになるよ。


今東京湾の上かな。


まだまだ揺れる。字もゆれる。


なにこれ、なに揺れ? たてなの? よこなの?


揺れるたびにおば、ご夫人方がケタケタ笑ってる。


また東京見えたよ。そうかトルネードして、


まわりながらのぼってるんだ。


あぁ翼じゃま。いいところに翼があってじゃま。


後方座席だからね。


おう、おうおうこの揺れやってくれるぜ。


うぁ、いきなり夜景。窓ぜんぶ夜景。


ああ、見せたい。あなたに見せたい。


えっと、あの辺かな。あの辺にいるのかな。


こっち見てたらいいな。ここにいるよ。


僕は今ここにいるよ。この空の中にいるよ。


けっこう光のチカチカまで見えるのね。


ネオンなのかな。信号機なのかな。


あぁ、ようやく横向きに戻ったみたい。


ご夫人方がプラスチックの弁当をパチパチ


開け始める音で気づいたよ。





こうして夜景を見てると、キレイっていうより、


なんかこみあげるものがあるよね。


いや、別に気持ち悪くなったわけじゃないよ。


あのさ、自然についてる明かりではないじゃない。


ひとつひとつ人がともしてるわけじゃない。


そこには生活があってさ。


残業に明け暮れる先週の私みたいな人もいれば、


テレビでドラマを見ていて、なんかちょっと笑ったり


時々泣いたりしてるわけじゃない。この光の中で。


ひとつひとつその人にとって大切な光であってさ、


なんていうかひとりひとり生きてるんだよなぁ


って。家にひきこもってる人もいれば、明日のこと


考えると憂鬱になる人もいればウキウキして


「今夜は眠れないぜ」な人もいるじゃない。


こんな大きな光の中には。


うんなんか、自分がまだ生きてるから、無事に


生き残ってるから感じることかもしれない。


飛びたてたから。


まだ生きてます。


生きてるけど、死と背中合わせな時間を


今味わってます。





機内のお姉さんが飲み物いかがすかって聞いてきたよ。


カフェオレなんてあるんだ。それいただきます。


嬉しいな。その笑顔でもう温まるよ。


ありがとうございます。あぁこうやって机を出して、


この穴にカップを入れるんだ。お、ぴったり。


ぴったりしたいクリスマスだわ。では、さっそく


いただき、いただき、穴から抜けない。


ぴったりしすぎてるよクリスマス。


あ、お姉さんも横目で見てるよ。


ここは、スマートに。スーツ着てるしね。


ここはスマーツサラリーマンで。


「ボンジュール、フランス出張な俺」で


「どうする! 俺」みたいな状況で。


よし、引っこ抜けた。


それではいただきます。ズズ。あつっ。


カップがピカチュー柄なのにあつ。ピカー。





ちょっと寝ます。


今日ははしゃぎ過ぎました。


ごちそうさまでした。カフェオレおいしかったです。








追伸。


そんなわけで、福岡に無事到着しました。


今週末までこちらにいる予定です。


今回はノートパソコンを持ってきてまして、


泊まっているホテルのLANからこうして


ネットが見られるようなりました。


もし福岡でもリアルタイムでドラマを見られたら


初の出張先ドラマトークに挑戦したいと思います。





あと、これは福岡空港に着いてから気づいたのですが、


乗っていた飛行機に大きくピカチューの柄がついてました。


こみ上げるものがありましたね。






posted by ozy- at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ああだこうだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする